30th Anniversary PowerMusic estab.1987

 

(株)パワーミュージックは30周年を迎えました。
1987年4月設立 30th Anniversary

私達の時代、起業した人の多くは、仕方なく、無理矢理でしたよ。
借金があるとか、、、どこかに勤めていてはやっていけないとか、、、

私の場合は、音楽家になる夢を捨て、それまで断固拒否していた背広を着て、(日曜日も)休まないと心に誓い、信用第一と、銀行に掛け合い当座預金を作ろうとしました。(1年間はダメでしたけど)

(株)パワーミュージックは創業30周年です。

フリーランスとかいう自由な雰囲気、イメージじゃないですよね。その逆。心構えはガチガチの実業家って感じでした。

先ずは、信用を築くこと。これが一番。その次は、泥臭い営業をすること。(それまでは営業と聞くと拒絶していました。)飛び込み営業もしましたよ。最初は全く売れませんでした。1日回って3000円売れただけとかでした。

今なら起業しても事務所とかはいらないと言われますが、事務所も借りました。事務所もないようでは信用なんて築けませんから。

当時の流行は応接セット(ソファーとか)でしたが、会議用の椅子テーブルセットにしました。あとデスク、書棚、スチール棚、在庫用棚、ホワイトボード、、、ソードの200万円のパソコンでPIPSという表計算ソフトとワープロ専用機、FAXも出たばっかりでした。あと営業用の自動車も中古で買いました。

新しいもの好きなので、パソコンとか、FAX、経理システム、モデムでデータ送受信、パソコン通信、インターネット、ITなどの導入、ホームページの開設なども早い方だったと思います。もちろん私が率先してMS-DOSから勉強しました。

リストと言えばメールアドレスのことですが、当時は住所と電話番号が必須。
電話帳やら組合などからレンタルショップの店舗リストをあらゆる手を使って収集して、ダイレクトメールで集客していました。(カタログ通販)
チラシなどの印刷物がこれまた高かったです。A3変形両面カラー1万枚で30万円とかしました。あと、DMの切手代も毎月3000通から5000通だと、結構かかるんです。

現在のような、起業ブームとはかなり違っているかも知れませんね。
当時、脱サラブームで、商売を始める人が多くいらっしゃいました。貸しレコード店などにチャレンジする人も多かった。お店を始めるには数千万円の資金が必要ですが、私のようにほぼ資金ゼロの場合は、お店ではなく会社を作るしかありませんでした。つまり資金がない分、アイデアとか知識、情報で勝負するしかないんです。

起業するための十分な勉強などしていませんでしたし、現在のようなビジネス書もほとんどありませんでした。元上司から教えてもらったわずかな教訓と、諺(ことわざ)と、勘と根性とハングリー精神、腹をくくるということだけでした。マーケティングなんて知りませんでした。

教訓1:「70円で仕入れたものを100円で売れば30円儲かる。」
これって、最初のウチはなんてことありませんが、取引量が増えてくると、複雑になってくるのでこの原則が守れなくなるんですよね。当時は、利益よりも売上至上主義的な考え方をするところが多かったので尚更です。

あと、当時はベンチャー企業が流行っていました。今で言うブラック企業ですよたぶん皆。
あるフランチャイズの本部なんて、夜の9時ごろから会議が始まるんですから。

あと当時はまだ男尊女卑ギンギンな時代でしたから、女性は結婚したら退職するのが当たり前、当時起業した女性は銀行とかいろんなところからバカにされて相手にされなかったりしていましたよ。

というわけで、現在の起業とはだいぶ違う30年前の起業事情のさわりでした。

そしてこの4月より31期に入りました。
今後ともよろしくお願いいたします。