変化にうまく対応するだけでなく、日頃の努力があってこそ長く生き残ることができる。

 

レンタルショップでは、レコードからCDへの切り替え、
洋楽CDが1年レンタル禁止になり、ビデオ導入、
ビデオからDVDへ切り替え、
ブルーレイの登場、、、

在庫を買い換えるためには、かなりの資金が必要になります。

CDに切り替わった当初は、定価3000円から3500円もしました。
3000円のCDを2万枚購入すると6千万円かかります、、、

 

ビデオレンタルを導入したのもつかの間、DVDへの切り替えで、

レンタル用DVDは、1枚平均9000円なので、3万枚揃えると、トータルで2億7千万円かかります。

 

ところが、これで終わりではありません。
販売でしたら、仕入れて、そのまま売ればいいのですが、
レンタルは、仕入れたものを、貸し出ししやすいように加工します。

レンタル用の貸し出しケースを購入してそれに入れ替えるんです。
貸し出しケースも1個100円近くしますので、×2万個=200万円
それ以外にも新作シール、1ウィークレンタルシール、シュリンクフィルム、OPP袋、POP台紙、貸し出し袋(バッグ)、、、
備品関係でもお金がかかるんです。
場合によっては陳列棚も入れ替えます。
お金がかかって厳しいよ~!

でも、このようなピンチ、苦難はチャンスでもあり、お店が生まれ変わった観がありますよね。

「貸レコード」店が
「CDレンタルショップ」に変わります。
「ビデオ・CDレンタルショップ」に変わります。
「DVD・CDレンタルショップ」に変わります。
「DVD・CD・コミックレンタルショップ」に変わりました。

看板とか、会員証、会員規約、入会申込書、ホームページとかも書き換えなきゃですね。

生き残るために必要な業態変更のような感じです。
(創業100年とか、200年のお店って、業種替えを何度も繰り返しているものだそうです。)

 

当社のような店舗用品を扱う会社では、
上記のような転換期には、レコード用品から、CD用品、ビデオ用品、DVD用品を開発販売することになり、売上に繋がるチャンスとなりました。

あと忘れてならないのは、やはり常日頃のお店の努力です。

取引店を観察していると、毎月大量に備品・消耗品の注文が来るお店は、頑張っているんです。(当社にとってはリピーターであり、上得意先です。)
最盛期、貸し出したCDが返却される度にビニールの外袋(OPP袋)を交換しているお店がありましたが、売上もすごかったです。

逆に、売上不振だというお店に行ってみると、ほぼ例外なく売り場がなっていないし、そもそも商品が汚いんです。CDやDVDのOPP袋がしわくちゃ、静電気がゴミを吸い寄せ真っ黒なんです。

「これじゃーお客さんはソフトに触れたくないですよね~」

「全在庫のOPP袋を交換したほうがいいですよ。」
「それで売上が上がるんですか?」
「いえ、でも変えなければ更に下がりますよ。」

これで多くのお店はOPP袋を入れ替えてくれました。

売上も良く頑張っているお店ほど、使っている店舗用品・備品の種類や使用量が多かった。売上の悪いお店は、経費削減のつもりでしょうか、備品の種類・使用量ともに少なくなっていきました。備品・消耗品は、売上が下がると真っ先に削られる運命なので、そのお店の今後の与信限度額の指標としました。